そもそも多汗症の原因ってなんですか?

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多汗症の原因

多汗症には全身性のものと局所性のものとがありますが、その大元の原因となっているのは交感神経の過剰反応と言われています。

気温によるものか、精神的なものか

通常、汗は体温調節のために分泌されますが、この指令を出すのが自律神経の中枢である視床下部で、体温が上昇すると視床下部がこれを感知、交感神経細胞の集まっている交感神経節を介して汗腺から汗を出し熱を放出するという仕組みです。

このように交感神経は発汗作用と直接的な関わりがあるため、例えば緊張など精神的な興奮で交感神経が刺激された場合にも、副作用的に汗を分泌します。

これを体温調節のための発汗である「温熱性発汗」に対し「精神性発汗」と呼びますが、スピーチの前などにじっとりと手に汗をかくのはまさにこの精神性発汗と言えます。

温熱性発汗も精神性発汗もごく普通の生理現象であり健康に不可欠な作用なのですが、体温が上がっているわけでもないのに、あるいは精神的興奮状態にあるわけでもないのに全身からあるいは手のひらや足の裏など局所的に大量の汗をかいている場合、これは交感神経の過剰反応が原因と考えられます。

自律神経には交感神経と副交感神経があり、前述の通り交感神経は精神的・身体的興奮状態や緊張状態にあるときに優位に働く神経、一方副交感神経は心身がリラックスしている時に優位に働く神経で、この2つの神経は丁度シーソーのようにして交互に優勢になったり劣勢になったりしています。 

自律神経が正常に働いていれば心身がリラックスしている時には副交感神経が優位になっているため汗は出ないはずなのですが、多汗症の人は何故か交感神経が強く反応しているため、不必要に汗をかいてしまうというわけです。

交感神経が強く反応してしまう原因は解明できていない

では何故交感神経が強く反応してしまうのかというと、ホルモンバランスの乱れや遺伝が関係しているのではないかと言われていますが、はっきりとしたことはまだ分かっていません。

女性の場合更年期障害の1つとして後天的に多汗症を発症する人も多く、これは明らかにホルモンバランスの乱れが原因であろうと思われますが、ホルモンバランスに関係なく一定年齢に達すると先天的に発症している人も少なくありませんから、やはり遺伝という要因は無視できません。

このような先天性の多汗症を「原発性多汗症」と呼びますが、一方で前述のような更年期や特定の疾患、薬物などによって後天的に引き起こされる多汗症「続発性多汗症」もあり、これは誰しもが人生のある時点で発症する可能性があります。

このような誰にでも起こり得る後天性の多汗症が存在するという点も、多汗症とワキガの違いと言えるかもしれません。

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